安全衛生責任者教育は誰が受けるのか
建設現場やゼネコンの事を全く知らない人は、安全衛生責任者教育についても知りません。
ゼネコンで働いてきた人たちや、ゼネコンの協力業者として働いてきた人なら、それが何であるか完全に掴んでいます。
まず安全衛生責任者教育は誰が受けるかということですが、現場の作業員を直接指揮する職長に対してこの特別教育が行われます。
なぜそのような特別教育を受けさせる必要があるのでしょうか。
これは労働安全衛生法で決められていることですが、現場で労働者を直接指揮する職長は、然るべき認定機関から教育を受けたものでなければならないとされています。
全国各地で地域ごとに行われていますが、それを行っているのは、主に官公庁の出先機関です。
昔のように1日で職長教育が終わってしまうということがなくなってしまいました。
今の職長教育は労働安全衛生法によって定められていますが、二日間にわたって、労働安全衛生規則に記載内容を学習するということになっています。
労働安全衛生法と労働安全衛生規則の本を比べてみると、労働安全衛生規則の本の方がはるかに厚いです。
それだけ建設現場における事細かな取り決めが、記載されているということでしょう。
例えば、建設工事現場で足場を設ける場合には、足場に設ける手すりは高さが75cm以上だと決められています。
これらの法律の規定を完全に学習して、職長が完全に理解できるまで教えるということです。
建設現場で作業員を直接指揮する職長の役割は大変重要です。